<八高つれづれ草子> 第22回    

                              上X国語翁

【 桜のころ 大蔵八高 】

大蔵の桜ということで。今回も写真を多く上げました。ご覧ください。

昭和30年代40年代の卒業アルバムに、桜を探しました。何年かにわたり、アルバムの扉を「桜の八高」が飾っています。それと、当時の入学式の壇上、これは校庭の桜でしょう。AIを頼り、白黒写真3枚には、桜にだけ色を付けてもらいました。

何もかもが無くなってしまった大蔵八高です。

かつて正門のあった場所に記念碑がひっそりとたたずみます。20年ちょっと前に誠鏡会が建てたもの、そこから向こうが、八高でした。

高層団地と都市高速道路の巨大橋脚がそびえ、空き地の公園からは、かつての空はのぞむことができません。2万人に近い八高生の青春がそこにあった。すべてが夢の跡でしょうか。かすかな頼りとなるのは川の流れ、それと『天心』溝上酒造。昔の写真を手がかりにおぼつかない散策です。

古い桜も新しい桜も今年は急な満開です。かつての電車通りから板櫃川に皿倉山をのぞむ写真も添えました。大蔵校舎で過ごされた先輩方であれば、どの風景もきっと違って映るのだと思います。脳裏によみがえる、という日本語がここでは使えるでしょうか。

こんな漢詩の一節が浮かびます。

年年歳歳(ねんねんさいさい)花相似たり

歳歳年年(さいさいねんねん)人同じからず

(『白頭を悲しむ翁に代わる』唐・劉希夷)

校舎跡から谷を河内に向けて川沿いに散歩します。ここにも桜がきれいです。今年は水の少ない河内ダム、桜も見ごろでした。

高校27期 上掛靖良

※ 過去の写真は、八高の卒業アルバム・記念誌からです。