<八高つれづれ草子> 第21回
上X国語翁
【 桜のころ 八高 】

あふれるような勢いで桜の訪れです。季節に遅れないよう、八高の桜をお届けします。写真でお楽しみください。今回は清田の桜、次回に大蔵と河内の桜です。
桜のころは春休みのただなか。八高では静かに時間が流れます。教室棟に生徒の姿は少なく、体育館、グラウンドに部活生が元気です。


文系棟の窓には河津桜がきれいです。清田校舎でも一番に咲く桜です。時にドキッとする鮮やかさで迫ります。『誠鏡』の碑の横、この河津桜は高校12期の先輩方が還暦記念に植えられたもので、もう25年ほど経つのだと思います。



3階渡り廊下からは『やがて海を見る桜』。
中庭や自転車置き場は、白い雲が下りてきたような風情です。
体育館の周辺ではいつも吹奏楽部が練習しています。フルートやトロンボーン、演奏は風に乗り、桜が舞います。この景色が素敵なのです。


雪のように桜が舞う情景の美しさというか、しみじみ感というか、これはなかなか言葉にできません。古典の授業には、舞い散る桜を雪と見立てる歌が出てきます。鎌倉の若き将軍、源実朝も、きれいな桜吹雪に時を忘れて見とれた日のことを、次のように詠んでいます。
道すがら散りかふ花を雪と見て やすらふ程にこの日暮らしつ 『金槐和歌集』



別れることの多かった3月が終わり、桜とともに、「出会い」と「始まり」の4月の訪れです。舞う桜の向こうには、やがて新しい八高生が並びます。
※ 河津桜(一本桜の写真)は今の姿を12期の先輩が撮ってくださったものです。感謝。
その他は、私が過去に撮っていた写真です。
高校27期 上掛靖良

