<八高つれづれ草子>  第10回   

                             上X国語翁 

【 <甲子園>だぜ 】

この秋は甲子園が騒がしい。

ホークスが昨夜、甲子園で5年ぶりの日本一。㊗

そして11月8日土曜日には、永島監督率いる八幡高校野球部OBチームがマスターズ甲子園に出場です。野球部OBのみなさん、そして永島先生の夢が実現、㊗ 拍手、乾杯です。

永島先生は昭和60年に新任で八高に赴任され、数学、理数科、野球部・・・26年間、強烈な情熱とパワーを八高に注がれました。先生の一番若い時期、いっしょに昼飯にラーメンを食ったとき、大盛りを食べた後に「もう一杯食いましょう」と誘われ、2人で4杯食べたのが付き合いの始まり。以来42年、いまだに遊んでもらってます。

「甲子」で暦のお話しを少し。

甲子園球場は八高創立の少し後、大正13年の完成。この年は、十干十二支(じっかんじゅうにし)で表すと 「甲子(きのえね)」の年にあたり、この名がつきました。十干は甲乙丙・・・のこと、十二支は子丑寅・・・で、この組み合わせで年毎に60通りの呼び名が決められます。「丙午→ひのえうま」などですね。「甲子」はその60年の組み合わせの一番最初に来るなかなか縁起のいいやつです。

還暦はこの60年ひと巡りの再スタート。

甲子園誕生の年に生まれた人は、1984年(昭和59年)に「甲子」の還暦を迎えました。その1984年に生まれた人が2044年に「甲子」還暦ということになりますね、今41歳、八高55期の方々かな。

今年は36期生さん還暦ですか。すると僕の八高での最初の卒業学年39期生さんも、おおーー、まもなく還暦ですか。愉快!

八高正面玄関に置かれた柱時計、かつて体育科におられた青木先生寄贈のものですが、そこには「時は流れる」という意味のラテン語が添えてあります。「時は流れない。それは積み重なる。」というのはサントリーのCM、30年も前かな。ショーンコネリーでした。どちらにしても時は動いていく・・切なくて、面白い。生きてる感じの裏表ですね。

永島先生もとっくに還暦。しかしパワーは全開。甲子園出場もさることながら、予備校の先生として、また八高関連の皆さんの登山クラブの代表として、また大学OB会の役職も。極め付けは地域FMでMCまで。11月の放送では八高特集を組むということで、タイヘンです。

さて、マスターズ甲子園、対戦相手は香川の高松商業高校とのこと。

八高校歌が甲子園で流れたのは昭和25年春、1回戦で山口の萩北高校を7対1で下したとき。以来75年ぶりの♪洞海のほとり、です。そしてあの時の2回戦、静岡韮山高校、6対5、雨中のさよなら負けの無念を、どうか晴らしてくれ。

八高ファイトだぜ。          

高校27期 上掛靖良